流行(麻雀、囲碁、将棋)
この中で一番爆発的に人数が増えたのは(持続しているかは別)間違いなく囲碁だと思われる。それは言わずもがな『ヒカルの碁』の影響だろう。
次は麻雀。これは『咲』『坊や哲』『アカギ』がアニメ化したことによりプレイ人口が増えた。しかしヒカルの碁ほど伸びなかったのは「子供向け」ではなかったから。
(ここで言う子供向けとは幅広い年齢層に受け入れられるジャンルの事)
『咲』は萌え系+超次元麻雀に近く、『坊や哲』『アカギ』大人向けである。
将棋はアニメが4つほどあるのだが、あまり知らない(もちろん自分の中だけではあるが)。しかし昨今藤井聡太氏の影響で爆発的に増えているようだ。また若い層が多い。
個人的な見解だが、おそらく総人口は
将棋>>麻雀>>>>囲碁 だろう。
(レジャー白書をみてもそんな感じだった)
特に若い層は将棋だろう。
では色んな影響を取り除いて、人が入りやすい・興味を持ちやすい要素はどこか。
それは「何も知らない人間が見ても分かりやすいかどうか」とう点である。
将棋は覚えるルールは少なく、大体の人がどの駒がどう動くかは覚えてるもしくはその場で覚えられる範囲である。また決着の仕方も分かりやすく、相手の「王」を取れば終了と至極シンプルである。何も分からない人間が見ても、敵将を取れば決着でどれくらい相手陣地を攻め込んでいるかはパッと見で分からなくもない。
麻雀は将棋より覚える事が多く、役、状況がわからないといまいち進行状況の面白さは伝わらない。しかし「点数」という物が存在し、それは誰が見ても分かるというシンプルな結果表示がある。それだけを見ても誰が押しているかというのは一目瞭然なのだ。
しかし囲碁はどうだろうか。ルールは「より多くの陣地を確保した方が勝ち」というものなのだが、厄介なのは進行状況、結果を見ても「素人が見て分からない」という点だろう。過程も結果も楽しめない、分かる人にしか分からないというのが囲碁の最大の欠点であり人離れ・新規参入がし辛い点だと思われる。
『ヒカルの碁』で爆発的に増えても、人口が持続しない理由がここにあると思う。
(勿論日本だけの話、世界では割とメジャーらしいが)
余談だが、遊戯王の人口が減少しているのも上記の理由の一端をになっていると考える(複雑化)。もちろんルール変更の影響が大きいのは確かなのだが…。
じゃあ囲碁の人数を増やす場合どうしたらいいか。
ルールは変える事ができないので、これは宣伝の仕方や面白さの伝え方を変える必要がある。
例えばテレビをつけて対局中の囲碁の実況を見たとする。すると「ここでハサんで…」「ここでつけて…」とか落ち着いた感じで専門用語を乱発するのだ。
そんなチャンネル、やっている人間以外が見るか? 否、速攻でチャンネルを変える。
他人の興味を惹く話し方、他人に説明する話し方で、「専門用語を使用して説明するのはアホなやり方」なのだ。
勿論専門チャンネル(?)だから専門用語を使用するのは当たり前なのかもしれない。
けど新たに興味を持つ人間は間違いなくいない。
自分の知らない専門用語をバンバン出す人間と、自分に分かる用語で話す(例える)人間を比べたときにどっちの方が話を聞いてもらえるか。答えは歴然である。
じゃあどうすればいいのか。簡単。子供でも分かるように
「あーっと! ここで相手の陣地に切り込んできたぁ!」
とか言いつつデジタル19路盤に予想範囲を書いていけばいい。
侵略ゲー、領地奪還ゲーなのだから、今どれくらい取られているのか、どういう風に領地を取っていこうとしているのか、分かりやすく常時塗りつぶしていけばいい。
上記にも書いたが、まず「今どうなっているのか分からない」と言う点が一番の問題。分からないものを見続けるほど苦痛なものはない。
だから分かるようにすればいい。今のご時世デジタルが盛んなのだから機材使って上記のことはできるだろう。
ちなみ割と昔の囲碁動画でゆかり先生の動画は「ここ領地を狙って」とか言いつつ範囲を表示してくれていたものは非常に分かりやすかった。