クラナドは人生

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このタイトルはどこかで聞いた事ある人もいるだろう。

その言葉に笑う人もたくさんいるだろうが、クラナドをプレイしたほとんどの人間がこの言葉に納得、共感できてしまう。

私は「ONE(別会社同スタッフ)」「Kanon」「Air」とやってきたので「CLANNAD」の購入に迷いはなかったし発売された当日からプレイしていたが、この作品は最高傑作といっても過言ではなった。

ゲームの種類は恋愛シミュレーションアドベンチャーゲーム(AVG)というもので、キャラ達との会話を見つつシナリオを読むだけのゲームである。

さて、このクラナドの最大の特徴は音楽とシナリオ。

まずBGMが素晴らしすぎる。Key(制作会社)作品の音楽が異常に良いのは今までの作品をプレイしてきた人間なら共感を得られると思う。

またBGMの使い所も上手く、印象に残りやすかった。私が是非聞いて(本当は全部聞いて)欲しい曲をピックアップしてみる。

『汐』『渚』『馬鹿ふたり』『東風』『願いが叶う場所』『は~りぃすたーふぃっしゅ』『小さなてのひら』

ちなみに私は伊吹風子が一番好きです。シナリオ的にもキャラ的にも。

 

さて、タイトルにあった「クラナドは人生」と言う言葉、これは2chに書かれたある種有名な言葉なのだが、これはある意味的を得ていると思う。

どういうことなのかというと、クラナドのシナリオは主人公、岡崎朋也の高校三年生から25歳前後までを描いたストーリーという点と、クラナドをプレイした人達の心に影響を及ぼした点から上記の言葉が自然と出たのではないだろうか。

AVGは他のゲームと違い、キャラ達の日常会話を常に見ているため、感情移入がしやすいゲーム(勿論シナリオによる)なので、キャラの成長が自分にも影響を及ぼしているという事が起きやすい。という持論。

そして他のAVGと異なる点が、主要キャラの結婚、子供の誕生、を描いている点で印象深かったというのもあるかもしれない。

私が知っている限り、AVGで主人公の子供が登場したのはクラナドくらいだ。

 

重複して記述してしまうが、クラナドの魅力はやはりキャラ達の成長だろう。

主人公、岡崎朋也は父子家庭で、とある事件(きっかけ)で父親と疎遠になる。父親は息子に申し訳ない気持ちになり他人行儀になってしまう。そのことが更に岡崎朋也との距離を離してしまう。また、その事件で自分の得意分野、一つの生き甲斐を失ってしまう。自分の得意分野を失い、学校ではただ怠けて毎日を過ごしていた彼は、一人の少女と出会ったことによって成長していく。他の人間を助けながら自分も成長していく。

そして彼は、希望と絶望を幾度と繰り返す。

 

記述し忘れていたが、クラナドのもう一つの特徴が『幻想世界』の存在である。これがどういった世界かは説明するのが難しい。主人公がいる世界の、もう一つの世界、という風に言うべきだろうか。

クラナドには『人間ドラマ』『幻想風景』が上手くマッチした作品だと、私は思う。