平行線の話し合い

自分の意見を押し付けてくるだけで他人の話を聞いてくれない人は世の中たくさんいるだろう。

そういう人は物事を対処したいのではなく、自分の力でコントロールしたいという願望が前提があるため非常に厄介だ。

そんな面倒くさい人間が周りにいた場合は皆はどのように対処しているのだろう。

ここでは私が思う対処法(自己完結法)を書き記したい。

  1.  素直に自分の意見を言い、相容れないことを表明する(対等な立場)
  2. 適当に話を聞き、譲れない部分は断る。
  3. 自分とは違うタイプの人間だと思う。

私がよくやるのは2と3だ。

2の『譲れない部分は断る』は非常に重要で、ここを相手の勢いに負けて承諾してしまうと恐らく後悔しかなくなる。私は自分の行動で後悔することは全く問題ないが、他人に言われるがままに行動した場合の後悔は前者の比ではない。

3は精神的事後処理である。平行線な話し合い、相容れない相手との意見交換は非常にストレスとなる。それをすぐに発散させることができるのであれば問題はないのだが、そういう人ばかりではなく、ストレスをずるずると引きずる人も少なくないだろう。

そんな時の心の対処法として『あの人は自分と反対側の人間だから』と思うことである。

『2:6:2の法則』というものがある。

別称で『働きアリの法則』と呼ばれることがあるこの法則は下記のようになる自然現象のことをさす。

よく働くアリが2割、普通に働くアリが6割、働かないアリが2割

と言う風に必ずなる法則らしい。

この法則は様々なところで適応でき、人間の思想もこれに当てはめることができる。例えば一つの意見があったとして、大体が『賛成2割、どちらでもない6割、反対2割』になるケースが多く、この6割をどれだけ引っ張って来れるかがビジネスや政治などでよく議論される。

さて、前置きが長くなってしまったが、これは人同士の意見交換やメンタルケアなどにも使える。

要約して言ってしまうと、『自分に賛同してくれる人が2割いるのであれば、反対の人は必ず2割いる』という考え方である。この2割は恐らく梃子でも動かないであろう。そんなもののために自分の労力を裂くのは非常に無駄である。だったら残りの6割を自分の側に引き入れる方法を考えた方が余程効率的かつ効果的である。

よって『まぁ…2割(反対側)の人だからね』という考えをすれば無駄にイライラしなくなる、と私は思っている。

他にもメンタル対処法があるのだが、それはまた次の機会に取っておこう。